JATIで毎朝出てくるフルーツです。 | 4月3日、BENDIのナシチャン。卵の下にご飯が。 |
4月1日(木) 晴
明日からバリ島である。掃除をしたり、洗濯をしたり、残っていた仕事を片づけたりして過ごす。2日の朝が早いので、寝ずに過ごすつもりだ。だから、昼前まで寝ていて。あ、いつものことか。
昼には、豆もやし、小松菜、ブラウンしめじ、玉ねぎの使い残し、長葱を煮て、韓国インスタントラーメンにコチュジャンを加え、味を整えて食べる。
夕方、近くのとんこつラーメン屋に行き、メンマ、刻み長葱、海苔、チャーシュー入りの細麺を食べる。コショウとすりゴマをたっぷりかける。ここのスープは濃厚で、どろりとしている。が、それがおいしくて病みつきになっている。
深夜にはカレーショップでカレーライスを食べる。水底は、普通のポークベースカレーライスに鶏煮込みと生卵、私は、ご飯を多くしてロースカツのカレー。チェーンなので、それなりの味。ご飯に対してルーが多い。我々が飯食いということもあるのだろうが、やはりカレーの中心はメシであろう。このようなチェーンでもメシのみ追加などにも対応するとよい。
今日からバリ島旅行なので、日記の形式も少々変更する。まず、お金を使ったものには、値段を記す。それから、食べものの材料や味などについても詳しく書きたいと思う。さて、日付も変わり、いよいよ出発だ。2週間わが家を離れる。ちょうど、桜が咲きはじめ、緑が芽吹きはじめた頃の出発。戻ったら、景色は様変わりしているだろう。
そうそう、春先、桜の季節と言えば、90年にヨーロッパからアジアを旅したときも、3月に出国して、6月に帰ってきたのだから、日本の春をひとつとばしたことになる。考えると春に海外に出るのはそれ以来だ。仕事での海外は、6月から8月、10月から12月、それに2月であった。バリ島も、前回が6月から7月、その前の、水底初海外旅行で行ったときには10月で、どちらも乾期であった。今回は、雨期のまっただ中。どういう味に出会えるのだろう。どういう風景に出会えるのだろう。楽しみである。
食:12時、自宅にて。野菜たっぷり韓国インスタントラーメン、残りご飯。
食:18時、ラーメン屋にて。ラーメン(490円×2)
食:23時、カレー屋にて。私、カツカレー(750円)、水底、鶏煮込み生卵カレー(800円)
4月2日(金) 晴
午前4時半、西に傾いた十六夜の月は、東の少し明るんだ空に負けず、外灯よりも世界を照らしていた。桜がぼんやりと光っている。夜半過ぎから吹いた強い南風で思ったよりも暖かい早朝である。
新宿から成田エクスプレスで成田空港第2ターミナルへ。チェックインを済ませたところで、搭乗予定機の遅れが判明。出発予定は11時だったのだが、現在11時半、まだ、デンパサールからの便の姿はない。12時半発の予定になっているが、あやしいものである。私の勘によれば、早くても出発は13時半。ひょっとすると14時になるかもしれない。17時20分(インドネシア時間)に到着する予定が、このままでは、19時半から21時になるかもしれない。すると、ウブドゥに着くのは21時から22時頃。やれやれ。
10時に空港内のカレー屋で食事をとる。私は、ポテトグラタンカレーとコーヒー、水底はトマトソースオムライスと紅茶。ポテトグラタンカレーとは、普通の業務用カレーライスの上にジャガイモを茹でて半割りにし、チーズを溶かしかけてあるもの。味は、そういう味である。ちなみに、トマトソースオムライスは、量があるものの、トマトソースがただのケチャップであった。サンプルにはおいしそうなトマトソースがかかっていたが、どうだろう、商道徳的に誤っていると思うのだが。
さて、ようやくガルーダが到着した。
ガルーダのために付け加えておくと、到着してからは早かった。あっという間に整備を終え、掃除を済ませて、予定通り12時過ぎには搭乗に入った。作業をしたのは日本の請負会社なのだが、少なくとも予想よりは早く飛び立ったのである。
ウェルカムドリンクのオレンジジュースを飲み、飛び立つと、すぐに機内食のお時間。うなぎごはん長葱添え、山椒付きをメインに、シュリンプとマヨネーズ和えマカロニサラダ、鶏の竜田揚げレモン添え、オレンジムース生クリーム添え。それに、パンとバター。前回よりもわずかにグレードダウンしているのはガルーダとインドネシアの現状であろう。
到着して、タクシーでウブドゥへ。途中、タイヤがパンクするハプニングもあったが、どうってことはない。昨年逗留したJATIホームスティに入ったのが現地時間の午後9時であった。昨年の6月には1泊30000Rpだったのだが、50000Rpになっている。どうも、あちこち値上がりしているらしい。わからんが。
とりあえず荷をおろし、それから、スーパーに行って蚊取線香や石けん、水などを購入し、開いていたバンブーレストランに入って遅い夕食。
私が食べたナシチャンプルーは、ご飯、テンペとナンカの炒めもの、豆腐とナスのケチャップマニス炒め、もやしと緑の野菜の中国醤油とショウガ炒め、ツナの甘辛煮、ヤングココナッツのかき揚げ、クルプックで構成されていた。
食:10時、空港カレー屋にて。私は、ポテトグラタンカレー(800円)とコーヒー(400)、水底はトマトソースオムライス(980円)と紅茶(400円)。
食:14時、機内食、私はオレンジジュース、水底は緑茶。
食:18時、機内食(ライトミール)、紅茶、緑茶。
食:22時、バンブーレストランにて。私は、ナシチャンプルー(12000Rp)とパパイヤジュース(3500Rp)、水底は鶏のココナツカレー風野菜炒め添え(12000Rp)とトマトジュース(3500Rp)
4月3日 晴
昨夜は、深夜から雨が降りはじめた。JATIの前に広がる田んぼに舞っていた螢があわてて右往左往しはじめる。雨の音を聞きながら就寝。
9時前に水底が起き出してきて目が覚める。
JATIの朝食は、フルーツの盛り合わせとバナナケーキ。フルーツは、パイナップル、バナナ、パパイアで、以前と変わりなし。バナナケーキは、ココナッツの実とバナナを黒砂糖蜜で軽く煮たものをパンケーキ生地でクレープのように巻いたもの。
これに、中国製魔法瓶に入った紅茶がついている。
町にでてみる。車が多くなっている。工事中の店も多い。まるで、高度成長期にいるかのようだ。しかし、田には稲が植わり、ところによっては、穂をつけはじめた田もある。その景色は変わらない。田では、白や茶色の鳥が餌を求めて慎重に歩いている。
水底が腹をすかせたので、早めの昼食を食べる。午前11時。BENDIの2階に行く。ここは、水底がかつておさる食堂と名付けた場所であり、水底のお気に入りである。水底が一番気に入っているのが鶏とサツマイモのフライにトマトソースがかかった料理である。鶏の揚げ方が実にうまいのと、フライドサツマイモがたっぷりでよいのだ。この皿には、レタスとトマトとキュウリとパイナップルのサラダがついてくる。メシはついてこないので、別に頼む。ナシ・プティという。ナシがメシで、プティが白。つまり、白メシ。サンバルは頼むと自家製のを持ってきてくれる。エビや玉ねぎフライや青唐辛子を絶妙に炒めて味付けしてあり、このサンバルだけでもメシがすすむこと請け合い。
私は、ナシ・チャンプルーを頼む。こちらは、割とシンプル。葉っぱとココナツの和えたのがたっぷり。それに、豚の空揚げトマトソースと、ピーナッツだれの焼鳥であるサテ、目玉焼き、トマトとキュウリが一切れといったところ。そのかわり安い。それに、野菜がたっぷりなので嬉しい。
その後、前回の旅で知り合いになったニョマンおばちゃんの店に行く。この店は、いわゆるお土産物屋さんで、布などを売っている。別に、ロスメンも経営していて、誘われていたので一度見ておこうと思ったのだ。部屋は3室で、1室は狭いらしい。値段はJATIと同じ50000Rp。こちらは、純粋なホームステイと言っていいぐらいの規模で、バリの普通の家庭を見るにはいいかも知れない。水底もそれを狙っている。そこで、月曜日から入ることになった。本当は今日からでもいいらしいが、こちらにも都合があるため空けておいてもらえることになる。悪いことをした。
ここで、コカコーラ、バリコピ、それにお供えの果物と緑色ケーキをごちそうになる。果物は、アルマジロのような鎧を着たサラックやリンゴなど。ちょっとお腹いっぱい。水底は、コカコーラがとても嫌いなのだが、ここのコーラは炭酸が薄いのでなんとか飲む。
その後、明日のJEGOGツアーを予約する。ここから2時間半ほどかかるヌガラに行き、竹のガムランを聞くのだ。しかし、ひとり35ドル。ふたりで70ドルだから約6000000Rpくらいか。1泊5万として12泊分の価格。つまり、今回の宿泊費と同じ額を1日で費やすのだ。ひいい。
JATIに戻る。シャワーをあび、紅茶を飲む。昼寝。
えと、ここで事故発生。ここから、4月5日夕方までのデータが飛んでしまった。バックアップはこまめにしましょう。日頃気をつけながらも、ちょっとゆだんすると、このありさま。ということで、水底の日記を元に、簡単なメモに代える。結構いっぱい書いたのになあ。
ヤギ屋でスープとサテの夕食を食べる。ここは地元の人ばかりの店である。スープは内臓肉をスパイスで煮込んだものに、とろみのある甘い醤油をかけただけのもの。好みでレモンを絞る。うまい。サテは、炭火で焼いた肉に甘いピーナッツだれがかかったもので、これにご飯でセットとなっている。
別の店で一服してから、グヌンサリのレゴンダンスへ。途中、大雨が降ってきた。屋根付きの会場でよかった。
食:9時、JATIにて。バナナパンケーキ、フルーツ、紅茶。
食:11時、BANDIにて。私は、ナシチャンプルー(5000Rp)とミックスジュース(2500Rp)。水底は、フライドチキン+フライドスイートポテト+トマトソース(9500Rp)とナシプティ(1500Rp)、エステ(アイスティー、1700Rp)
食:12時半、おばちゃん家にて。コカコーラ、バリコピ、サラック、緑色ケーキ。
食:17時、カンビン(山羊)屋にて。ご飯、サテ、スープ、ゆざまし(ふたりで、14000Rp)
食:18時、ワルンRAHAYUにて。私がミックスジュース(2500Rp)、水底がエステ(700Rp)
4月4日(日) 晴のち雨のち晴
ここで、さらに事故発生。4日の分を書き直したところで、また飛んだ。今度は不可抗力。どうも、副電池がやばいようだ。そのせいで、リセットがかかっている。ちょっと蓋を閉じてしまったのが敗因。
気を取り直そう。3度目の書き直し。
ムンブルスのアイスクリームは、ウブッで一番有名。そこで私が食べた、バリバニラとアラックには、バリ産のバニラが粒と莢の両方入っていた。莢を1センチ長に切って入れてあるのだ。贅沢だが、よく分からない感性。アラックは蒸留酒なので、これは、酒風味バニラアイスである。
昼は、チャンデリにて。ここは、最初のバリ訪問からよく通っているところで、ねーちゃんの愛想がよい。西洋人が多いのは、安くておいしいからだ。ここで、私は、鶏肉をやわらかくボールにして揚げたものを頼む。このつけ揚げ(さつま揚げ)のようなもののことをベルデゲルという。これに、トマトソースをつけて食べるのだ。皿には、他に、キャベツと豆の野菜炒め、ご飯。水底のチキンカレーは、ジャガイモたっぷり。
夜は、ヌガラ村へ大型バスで3時間かけて竹のガムランであるジェゴクを聞きにいく。夕食は、ヌガラに着きジェゴクの会場で、箱入りナシチャンプルー。メシが多くてうれしい。おかずは、インスタント麺のミーゴレン、鶏の揚げたの、ゆで卵、牛肉のつくだに、野菜炒め、ソーセージ、と、まさに基本。これに、ソースがかかり、サンバルがついていたら言うことなし。さらに、バナナが1本付き、ミネラルウォーター、お菓子、バリコピもついてくる。お菓子は、見た目が和菓子のような飾り付け。中身は、バナナを揚げたピサンゴレンと、赤い生八ツ橋といった風の中に黒蜜をまぶしたココナツフレークの入ったもの、それに、バナナの葉で巻いたバナナ入りチマキ。
もちろん、お弁当やお菓子だけでなく、ジェゴグは実にすばらしかった。35ドルの価値はある。巨大な竹の楽器を全身で叩く。竹から大地をゆるがす音が出てくる。不思議な共振がはじまる。音の波が打ち寄せてくる。低く、低く。これは、すごい。録音できるものではない。身体で感じる音ほどの大きさなのに、心地よい。電気的に増幅したスピーカーの音ではなく、自然のままの大音声である。
それから、忘れないうちに、ガルーダ豆についても書いておこう。ガルーダ豆とは、小さなピーナッツにニンニク塩風味のタピオカコーティングしてある豆菓子である。ガルーダピーナッツというメーカーが作っているので、我々はそう呼んでいる。もちろん、他のメーカーからも出ているが、ガルーダのが一番おいしい。そこで、他のガルーダ豆のことを、にせガルーダ豆と呼ぶことにする。ちなみに、なぜ、にせよりガルーダがおいしいかというと、コーティングのデンプン質による。タピオカ粉は一番高いので、どうも、別の粉を混ぜてあるようなのだ、そうすると、味が落ちる。食感が変わるのだ。にせは安いが、安いのには理由があるというわけだ。
食:9時、JATIにて。トーストサンド(卵とチーズ入り)、フルーツ、紅茶。
食:11時、MUMBUL’Sにて。私がバリ・バニラ&アラックアイス(14000Rp)、水底がココナツアイス(12000Rp)
食:12時、CANDERIにて。私が、Belgedel Meat(7000Rp)とエステ(2000Rp)。水底がチキンカレー(12000Rp)とエステ(2000Rp)。
食:16時、バス中にて。にせガルーダ豆。
食:19時、ヌガラ・ジェゴク会場にて。お弁当、お菓子、バリコピ、水。
4月5日(月) 晴のち雨
JATIで朝食を済ませたあと、おばちゃん家にうつる。正式にはニ・ニョマン・ワリニ・バンガローという。バンガローというのは、せいぜいロスメンとかホームステイぐらいの意味にとっておくといい。
昼は、パダン料理屋に行く。パダン料理とは、ジャワ島のパダン地方の料理という意味である。店先には、20ほどの料理が調理されて山積みになっている。本来は、この料理をすべて小皿に出し、テーブルに並べ、手をつけた料理だけお金を払うというシステムになっている。しかし、現在のウブッでは、自分でいくつかの料理を選び、それとご飯、緑の葉っぱを煮たサユル(野菜)、チャベ(唐辛子煮)がついてくるものである。多くの人が、ここで、ブンクス(お弁当)にしてもらっている。パダンは他のナシ・チャンプルー店よりもちょいと高めなので、みな真剣におかずを選ぶ。我々は、中で食べた。
本日は、いわゆる厄日であった。
夕食時には大雨が降り、雨の中を歩いていたら、水底は車に水をはねられてしまう。びしょびしょ。それにもめげず、カフェ・デワタというオシャレなレストランに入る。私は今回の旅行ではじめてアルコールをいただいた。ブルムという米からつくる醸造酒である。水底は、アボガドジュースを頼んだ。若いメロンをねっとりさせたような味で意外とうまい。食事は、私が今回はじめてナシゴレンを注文し、水底は鶏などが乗ったナシチャンプルー状態のものを注文した。
両方の料理が届いた頃、最悪の悲劇が水底を襲った。細長い胴の手足が長い甲虫が水底の料理の上を歩いた。水底はこともなげに「あ、これはカメムシの種類だ」と分析。が、しかし、虫は肝心の鶏肉の上にいる。足をとられているようで、わたわたしている。水底がやむなくつまみ上げ、脇へ放った。
悲劇であった。カメムシは、匂いを出す。カメムシの匂い成分はタンパク質を変性させてしまう。そうして匂いが手や鶏肉に残った。私も鶏肉を食べたが、舌が化学的にやけどをしてしまったようだ。それでも、水底は、鶏肉を除いて食べ、食べ終わって悲しそうな顔をした。そこで、もう一軒メシのハシゴをする。私は、ミーゴレン、水底は、ミークワ。まあ、インスタントの焼きそばとラーメンだと思ってもらえばよい。
さて、食べて帰って早めに就寝。ところが、夜中に隣の日本人女性ふたりが酔っ払ってぶつぶつくだを巻いている。その声が聞こえて、目が覚めてしまう。2時間ほど眠れずにいやな気持ち。
食:9時、JATIにて。フレンチトースト黒蜜添え、フルーツ、紅茶。
食:11時、おばちゃん家にて。フルーツ、紅茶。
食:12時、パダン屋にて。ご飯の盛り合わせ、エステ、クルプック(合計17800Rp)
食:13時、カフェ・トロピカーナにて。私はレモンジュース(4000Rp)。水底はエステ(1800Rp)、チョコアイス(4000Rp)。
食:20時、カフェデワタにて。私は、ブルム(5500Rp)、ナシゴレン(鶏、野菜、エビ入り焼き飯、目玉焼き添え、9250Rp)。水底は、アボガドジュース(4000Rp)、ナシクニンチャンプルー(黄色いご飯、小豆の揚げもの、インゲン・キャベツ・モヤシ・ニンジンの炒めもの、鶏、薄焼き卵、削りココナッツ、キュウリ、トマト。9250Rp)
食:21時、アルティニワルンにて。私がミーゴレン(6000Rp)、アイスティー(1000Rp)。水底がミークワ(6000Rp)、アイスティー。
4月6日(火) 晴
朝食のナシ・チャンプルーは市場で買ってきてくれたもので、我々が好きなブタ料理屋のものであった。豚皮の揚げたの、豚肉、血のソーセージ、内臓の串焼き、野菜と豚の辛いフレークなどである。実にうまい。これに、フルーツサラダがついてくる。フルーツは、ここでもパイナップルとバナナとパパイヤだが、レモンのかわりに、削りココナッツと黒蜜がついてくる。
朝食を食べ、シャトルバスでクタに行くことにする。クタは、バリ一にぎやかなビーチで、観光客も、それ目当ての物売りも一番多い喧騒の町だ。ここで、偶然、今日の便で日本に帰るT氏とその子どもに会う。我々よりも一足早くバリに入っていたのだ。ウブッで会うかと思っていたが、よりによって人の多いクタで会うとは。
昼飯は、マタハリデパートのフードコートにする。水底は、ナシゴレン、私はナシチャンプルー、それに、ふたりで、タフ&テンペゴレンを食べる。ナシチャンプルーには、白身魚の素揚げが入っていた。なかなかおいしい。何が出てくるか分からないところが、ナシチャンプルーの楽しさである。この他、ゆでテンペ、テンペの甘辛煮、なにかのつけ揚げが入っていた。ここも自家製サンバルでおいしい。さて、テンペだが、ゆで大豆をクモノスカビで無塩発酵させたまこと不思議な食材である。インドネシアの納豆と紹介されることが多いが、これで発酵させて味噌をつくることもできるし、糸を引くわけでもない。このテンペを薄切りにして、揚げたものがテンペゴレンで、独特の風味と豆の味がある。今回、しっかりと食べたのは今日がはじめて。うまい。やはり、大豆と米は合う。
夕方、バス待ちで、オープンレストランに入る。ここもなじみで、レジのねえちゃんが覚えているような顔をした。ここは、食べものがとても高く、鶏とトマトのジャッフルで約10000Rpする。日本のサンドイッチなどと変わらない。
それにしても、クタはすべてが高い。
夜は、ウブッで食べる。私は、ナシソトアヤム、つまり、ご飯と鶏スープである。水底は、鳩の丸焼きを注文。マッシュルームとニンジンとショウガの添えソースが絶妙の味である。鳩の皮は黒い。日本の鳩と違って、味にコクがある。姿揚げなので、一見グロテスクだが食べる価値はある。ソトアヤムは、鶏、ゆで卵、春雨、長葱、ショウガ、ニンニクなど。中華料理ですね。
食:8時、おばちゃん家にて。ナシチャンプルー、フルーツ、紅茶。
食:10時、ウブドラヤカフェにて。私がフルーツラッシー(5500Rp)、水底が小倉アイス(9500Rp)。
食:13時、マタハリフードコートにて。私が、ナシチャンプルー(5000Rp)エステ(1000Rp)、水底が、ナシゴレン(7000Rp)、スイカジュース(3500Rp)、それにふたりでタフ&テンペゴレン(4000Rp)。
食:15時、マタハリ横のカフェ。私がコカコーラ(3500Rp)、水底がエステ(4000Rp)。
食:17時、カフェPRAWITAにて。私がバリコピ(2000Rp)とジャッフル(9750Rp)、水底がエステ(5750Rp)。
食:21時、カフェARIにて。私が、ナシソトアヤム(6000Rp)、アップルジュース(3500Rp)、水底が、鳩焼きご飯付き(14000Rp)、パイナップルジュース(3500Rp)、フルーツサラダ&アイスクリーム(5000Rp)。
4月7日(水) 晴のち雨
結局宿を移ることにする。前夜も夜中に日本人の女性ふたりが騒いでいて、眠りを妨げられたからだ。おばちゃんには悪いが、こちらも観光客である。睡眠の快適さはなにものにも代えられない。
おばちゃん家でナシチャンプルーの朝食。クウシンサイとモヤシとインゲンの野菜炒め、鶏のバリ風サテで鶏つくねとココナッツを混ぜたもの、タフゴレン、テンペの細切り揚げ、ピーナッツ揚げ、自家製サンバル。それにフルーツサラダと紅茶。
その後JATIに戻る。JATIでは、明日、ボスのところでお祭りがあるようで、たくさんの親戚が集まっていた。そして、昨年こしらえていた寺? に、クバヤを着た女性たちがさまざまな食品などを飾り付けはじめていた。さらに、夜には子豚などが袋に入れられて運ばれてきた。きっと、バビグリンにするのだ。
昼は、5日のリターンマッチでカフェ・デワタに行く。店の中に鶏が入って走り回り、店の人がおいかけていた。
私は、チキンカレーを注文。ニンジンとジャガイモがたっぷり入り、あっさりした感じ。鶏肉のかたまりは実においしい。セロリも味をひきたてている。水底は、ウラップ・ウラップを注文。モヤシなどの野菜炒めとタフゴレン、テンペゴレン、クルプックという、ベジタリアン用ナシチャンって感じ。
午後は、アルマ美術館に行く。蒸し暑く、だらだら絵を見る。昨年は夕方に来たので駆け足だったが、今回は2時間かけて楽しむ。しかし、客が少ない。ツアーの日本人が2〜3グループ、わずかな時間いたぐらいである。せっかくウブッに来るのだから、ぜひ、こういうすばらしい芸術作品を見るといい。歴史や、文化、それに、絵を買いたい人には、大いに参考になるはずだ。
夕方、おばちゃんの店でだらだらする。水底は、屋台のロントンを食べる。その場で揚げたトウフとバナナの葉に包んだ米だんごを、モヤシとピーナッツソース、サンバルにからめて食べるのだ。水底は、屋台料理がたまらなく好きである。私も一口食べたが、味噌だんごのような味である。おいしい。
その後、水底はJATIに戻り、私は、市場前の公衆電話でリコンファーム。そして、市場前で踊りチケット売りのおばさんやおじさんに再会。ケチャダンスのチケットを買って戻る。6時頃から激しい雨。ケチャは7時からであり、あきらめかけるが、一応行こうと7時前に出る。でたとたんに雨がやむ。ケチャは、集会場の横の屋根つき場で行なわれていた。しかし、踊り手などは実に狭い感じ。ケチャはずいぶんとはしょってやっていた。ファイヤートランスダンスもはしょっていた。しょうがあるまい。やる気もそがれよう。数日しかいない観光客のためには、やることに意義があるのだ。
夜は、ハノマン通りのパダン屋に行く。ここはうまいのだ。私は、テンペゴレン、アヤムゴレン、コロッケ、それに野菜とチャベとソース。水底は、同じ組み合わせで、コロッケがナスの水煮になったもの。実に、何もかもがうまい。ひとつひとつがご飯のおかずとして完成しているが、ひとつの料理ではなく、ごはんのおかずという位置に徹底している。それをソースと唐辛子が調和させ、ここのおかずのどんな組み合わせでもうまさを引き出す。うまいぜ。
食:8時、おばちゃん家にて。ナシチャンプルー、フルーツサラダ、紅茶。
食:12時、カフェデワタにて。私が、チキンカレー(8750Rp)、パイナップルジュース(4000Rp)。水底が、ウラップ・ウラップ(6750Rp)、ミックスジュース(4500Rp)。
食:14時、カフェアルマにて。アイスティー(入場料に入っている)
食:15時、おばちゃん店の前の屋台。ロントン(2000Rp)
食:18時、JATIにて。ガルーダ豆と紅茶。
食:20時半、パダン屋にて。いろいろ、水底はコピ、私はエステしめて、17000Rp。
6日の朝食、豚ナシチャン。卵みたいなのは、豚皮揚げ | 7日のチキンカレー。あっさり素材重視味。 |
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