13日、鶏の唐揚げトマトソース、揚げサツマイモ、サラダどん。 |
1月9日(火) 晴れ。午前2時過ぎに水底がそうめんを茹でた。うまそうに食べていたので、対抗して韓国風インスタントラーメンに浅葱を入れて食べる。生協が作っているラーメンだが、韓国風というだけあって、唐辛子が中国産らしい。色はあまりでていないのにとにかく辛い。本当の韓国インスタントラーメンならば、辛さばかりがたつことはない。韓国産唐辛子には別の風味とうまみがあるのだ。 早朝5時、外に出て、坂道を確かめてみる。凍結していると車が通れないのである。今朝は、6時に一緒にバリ島に行くカメラマンで水底友人のSが来ることになっているのである。Sの車で成田へ。成田周辺には広い駐車場を経営しているところが多く、値段はまちまちである。長期間ならば固定料金のところがよい。我々はいつも6千円台のところに依頼している。さて、チェックインは、開始早々に並び、一番前の席を押さえる。というのは、ガルーダ・インドネシア航空を利用するのだが、エコノミーの後半が喫煙シートになっているからである。いまやめずらしい喫煙シートである。当然、禁煙シートの後ろも煙草の煙が入ってくるのでできるだけ前の方がうれしいのだ。無事チェックインを済ませ、ベンチでおにぎりを食べる。残りご飯で水底が梅おにぎりを握っておいてくれたのだ。Sが持ってきたおいしいポンカンを食べ、一満足。あとは出発を待つばかり。 寝ていなかったので、機内では食事をのぞくとほとんど寝ていた。機内で出たのは、日本のミカンジュースとナッツ。そして機内食にチキンかビーフ。以前はウナギが出ていたのだが、どうやらメニューを変更したらしい。水底は洋食のチキン。焼き鳥の下に甘めのご飯が敷いてあり、パン、プリン、サラダのセット。私は和食のビーフで、牛肉の照り焼きにシメジ、ブロッコリー、人参、ご飯のプレートに大福餅、サラダのセット。飲み物には緑茶をいただく。途中でもう一度飲み物のサービスとなったらしいが、私は寝ていた。 その後、さらにコンビニ風鮭おにぎりとお茶のサービスがある。へえ、あのパックおにぎりがこんなところにも登場するのだ。びっくり。 一度ジャカルタに降り、再び機内へ。今度はインドネシアの山ミカン味ジュース。これはうまい。それから機内食。今度は選べない。鶏肉のカレー、ご飯、茹で野菜、パン、サラダ、バナナケーキ、クルプック。サンバルがついていて、うまい。さて、クルプックはこれからよく出てくると思うので書いておくと、エビ入りの揚げ煎餅である。日本でいうとふわふわの揚げかき餅といったところか。これとご飯を合わせるのがインドネシア風なのである。カレーの鶏肉が実にうまかった。インドネシアに来たという実感が湧く。パンもなかなかのうまさ。 現地時間8時半にバリ、テンパサール到着。迎えを頼んでいたK君が別の客を乗せて待っていた。夜、連絡を入れておいたいつものホームスティに到着。おみやげを渡し、再会を喜び、バリコピを飲んで寝る。寝る前に、水底が飛行機内にデジタルカメラを忘れてきたことが発覚。水底落ち込む。明日、一応、ガルーダに電話を入れてみよう。 本日は満月。夜中に皆既月食となるはずである。バリの空は雨期のため曇り。雲の薄くなったところから月が顔を出す。美しい月。それほど暑くないが、乾燥して寒い日本から、湿気の高いバリ島へ来て、身体が混乱している。寝付けないかと思ったが、やがて眠りにつく。 食:2時、私)韓国風インスタントラーメン、水底)そうめん。 食:8時、おにぎり、ポンカン、缶のお茶。 食:13時、機内食。 食:16時、おにぎり(機内)、お茶。 食:19時、機内食。 (時間は現地時間。以下同じ) 1月10日(水) ウブッ2日目。実質的には初日。朝は曇り。豚の血で野菜を和えたラワールやつくねをへらにつけたような魚のサテ、豚の脂身や肉や皮や内臓などの揚げ物のナシチャンプルーでウブッの食事は幕を開けた。もちろんごちそうである。おいしくいただく。豚の脂身のソーセージを揚げたものはとてもおいしかった。宿の女主人の心遣いである。ご飯の盛りが多かったのだがほとんど食べる。フルーツサラダはパパイヤ、バナナ、パイナップル。雨期はフルーツの季節なのでとてもおいしい。一段落してから外出。スケジュールを大まかに決めるための準備をする。昼は、いつもの食堂に行く。水底は、そこで一番のお気に入りである鶏の唐揚げとサツマイモのフライ、サラダのプレートにご飯を選ぶ。鶏肉にはトマトソースがかかっている。私はナシゴレン。つまり焼きめしである。こちらには、目玉焼きとクルプック、豚のサテにガドガドソースのようなピーナッツ辛みだれがついたもの。美味。鶏がおいしい、野菜がおいしい、素材がおいしいし、料理方法はシンプルで、香辛料を的確に使ってあるからとてもおいしい。まいった。その後、ネットカフェへ。どこでも日本語が使えるようになっていて驚く。さらに、持ち込みのパソコンでも同様にアクセスできるようになっているので驚く。早速設定を教えてもらい、接続。何度か失敗したがそのうち成功。これでほぼ通常通りの作業ができる。午後2時頃から土砂降りの雨。宿の女主人が持っている小さなおみやげ屋に行き、そこで水底とSに合流。女主人からロングパンツをもらう。感謝。2時間ほど、彼女が病気の治療のため1度2カ月ほど行っているアメリカでの体験談を聞いて盛り上がる。フリーマーケットで販売したり、あちこちで働いてお金を作っているのだ。そのバイタリティには頭が下がる。今日は彼女がナシゴレンを作ってくれることになった。夕飯をごちそうになる。それにしても大雨で、道は川のようになり、ずっと雨宿りをしていた人たちも午後5時過ぎにはあきらめて動き出した。我々は傘があったので6時頃に動く。ナシゴレンの夕飯をいただき、そのまま3人で会話。私は本を読み、日記を書き、メールを打つ。雨は降り止まない。今日は1日、ほとんどなにもしなかった。なべてこの世はこともなし。『遙かなる地球の歌』クラーク読了。 食:8時、ラワールのナシチャンプルー、フルーツ、コピ、テ。 食:13時、私)ナシゴレン、フルーツジュース、水底)鶏の唐揚げトマトソース、サツマイモのフライ、フルーツ、ご飯、エステ。 食:19時、ナシゴレン、テ。 1月11日(木) ウブッ3日目。午前中は雨。午後になって雨がやみ、人々が動き始める。私たちは朝ご飯に女主人のナシゴレンパート2、今度は辛いよ編を食べ、しばらくぼんやりしてから日常の細々したことを済ませる。女主人が朝、ずぶ濡れになって市場からドリアンとマンゴスチンを買ってきてくれた。水底はドリアニストである。あの濃厚なねっとりしたドリアンが好きなのである。Sはドリアンを食べると気分が悪くなる。匂いだけでも頭が痛くなったりするという。昼はパダン料理へ。ムスリム料理であるから豚肉はない。鶏の唐揚げはどこまでもスパイシーでおいしく、テンペはカリリと揚がっていて、牛筋はねっとりうまい。カンクンは空芯菜。ソースはカレー、唐辛子のチャベはうまい。これを混ぜて食べるととてもうまい。その後、田んぼの見えるカフェに行き、足を伸ばしてだらだらする。『雨の檻』菅浩江、再読了。夕方、到着時に会った日本女性が滞在する宿に行く。そこは、一番有名な踊り子姉妹が経営するところで、とてもこざっぱりした感じの宿であった。長期滞在日本人が多いのでも有名。あいにく不在だったのでそこを辞し、スーパーマーケットまで行って買い物。水底は価格調査。クノールがカップブブルアヤムを売り出し中だった。ブブルアヤムとは、ブブル=おかゆ、アヤム=鶏肉であるから、インドネシアの名物料理である鶏お粥のこととなる。これをいわゆる伝統的なカップ麺の容器にどうにかして入れたものらしい。お湯を足し、最後に卵を落として食べるとされている。早速購入。 それからウブド唯一の生麺屋に行き、中国雲呑麺を食べる。冷たい紅茶も飲む。それから本日踊りのチケットを購入し、今度は別のところでバナナラッシーを飲みながら時間をつぶす。踊りは、王宮だが、残念ながら雨期なので屋根のあるところで行われるので音がこもったり、客席まで遠いという不具合もある。踊りを見るならば、乾期である。 踊りの後、くだんの日本人女性と再会し、一緒にカフェに行き遅めの夕食を食べる。ちょっと高級店なのだが、スタッフが木琴で日本の童謡などを叩いていた。ガドガド、つまり、ゆで卵やゆで野菜をピーナッツ辛みだれで和え、ご飯と一緒に食べる。スイカジュースがおいしい。 食:8時、ナシゴレン、コピ、テ。 食:12時、フライドチキン、牛筋の煮込み、テンペゴレン、空芯菜。 食:14時、カルダモンコーヒー、バナナパンケーキ。 食:17時、雲呑麺、冷たい紅茶。 食:18時、バナナラッシー。 食:21時、私)ガドガド、スイカジュース 水底)サラソバ、スイカジュース。 1月12日(金) 曇りのち時々雨。終日陽が差さなかった。朝からアヒルの蒸し焼き専門家のところに連れて行ってもらう。アヒルを殺して、羽をお湯につけ、むしり、内臓を取り去り、ニンニクやショウガ、タマネギ、唐辛子、胡椒などのスパイスと塩を混ぜたものを中と外に塗りつける。ココナッツオイル、お湯とアヒルを茶色い椰子の根本の茎葉に包み、籾殻と灰の炉に鉄のバケツのような蓋をして12時間蒸し焼きにする。包んだままの状態でできあがったアヒルの蒸し焼きを宿の人が取りに行き、皿の上で開いてくれる。なんともいえずすばらしい香りがあたりを包む。ご飯をもらい、3人でぱくつく。身はフォークでいとも簡単にほぐれる。骨からほろほろと身がはがれる。骨の髄まで味がしみている。そして圧巻なのは、お湯と油に溶けだしたスパイスと肉汁である。このスープは、それだけでご飯が何杯でも食べらる。実に、実に美味である。半分ほど食べて、あとは宿の人へのお裾分けである。彼らも楽しみにしていたのだ。 朝ご飯は、ラワールのナシチャンプルー、その後、ネットカフェでパソコンをつなぎ、帰ってから一眠りする。午後まで起きない。遅めの午後は、焼きビーフンで済ませる。それから、女主人の店に行き、彼女の従姉妹と一緒にドリアンを食べる。Sはドリアンが苦手であり、水底はドリアンに目がない。とにかくドリアンさえあれば幸せな気持ちになるほどのドリアン好きである。私は、あまり得意ではないがおいしいところも最近わかってきたというところ。メロン、スイカ、パイナップル、パパイヤ、マンゴー、バナナ、柿、美ビワ、アケビなど、濃厚に様々な果物のエッセンスが詰まっている。発酵しているわけではないのだが、発酵したように複雑な味と香りである。ある人は腐っているという。ある人は、便所の匂いだという。まさに、その通りである。そして、水底はぼっとん便所で食べるカスタードクリームと生クリームを混ぜたものという表現をする。まさに、その通りでもある。とにかく、大変な果物であり、硬い棘に覆われているのもうなずける話である。そして、両替ついでに散歩。腹を減らして、部屋で待つ。アヒルとの至福の時を。 食:8時、ラワールのナシチャンプルー、紅茶。 食:14時、焼きビーフン、パイナップルジュース。 食:15時、ドリアン。 食:19時、アヒルの蒸し焼き、ご飯。 1月13日(土) 晴れのち曇り時々雨。やはり雨期である。晴れていてもすぐに雨が降る。まいるねえ。 今日は朝から宿の女主人の弟が経営する木彫り卸屋に行くことになった。ついでに近くの有名な棚田の美しい場所を訪ねる。木彫り卸屋では、いろいろ雑談を交わす。もちろん、我々に売りつけるのが目的ではないので、のんびりしたものだ。欧米の好みと日本の好みの違いなどについて話をする。そこは、我々がいるウブッよりもかなり高いところにあり、坂をずっと上っていったところにある町だ。そこで、下りはできるだけ歩いて帰ろうと思い立つ。道路沿いにいくつもいくつもの木彫り屋がある。フルーツ木彫り専門、お面専門、大物専門、小物専門などなど。だらだらと歩いていたが一向にウブッが見えてこない。しかも途中で雨が降り出してきたのでやむなくベモに乗る。ベモというのは、地元の足となっているミニバスである。1ボックスカーに座席を取り付け、おおまかな行き先を示しながら、途中で人を拾い、途中で人をおろしていく。たくさん人が乗っているときには、地元価格×2ぐらいで乗れるが、我々だけだったので地元価格×3ぐらいになってしまった。雨が降っていたのでしょうがない。そのように価格はあってないようなもので、知っている人、言葉が通じる人、同国人、外国人と値段は異なる。ちなみに、一番高くなるのは、英語すらしゃべらないのに金だけは持っている日本人である。そして、そのあおりを食っているのは、見た目では判断の付かない台湾、中国人である。まあ、払える人が払うのはいいことだ。我々のような普通人の金は高いところからすぐに低いところに流れるようにできている。川を逆行するのはお金持ちだけである。その日は、それで疲れたので主にはそれだけ。 朝は、宿で鶏中心のナシチャンプルー。昼は、パダン料理屋でテンペのカレー煮など。テンペというのは、クモノスカビで茹で大豆を発酵させた納豆のようなものである。クモノスカビは中国の味噌などに使われるカビであり、白い菌糸が特徴。菌糸により豆は固められ、柔らかい豆煎餅のようになる。それを揚げたり煮たりして食べるのだ。実にうまい。その後、ココナッツジュースを飲んだり、トマトとチーズのホットサンド(ジャッフル)を食べる。雨しのぎである。夕飯は、先日も行った鶏のうまい外国人向け安い料理屋へ。今度は私が揚げ鶏のトマトソースを食べる。揚げサツマイモがこれまたうまい。美味美味。それにしても雨。 食:8時、鶏ナシチャンプルー、紅茶、コーヒー。 食:13時、揚げ卵、中国風オムレツ、テンペのカレー煮、野菜、ご飯、チャベ、ソース、スイカ。 食:14時、ココナッツジュース、トマトチーズジャッフル。 食:19時、揚げ鶏のトマトソース、揚げサツマイモ、サラダ、ご飯、パイナップルジュース。 1月14日(日) はじめて晴れた。朝から洗濯を出し、メールをチェックし、クタ行きのチケットを購入し、宿でご飯を食べ、バスに乗り、ビーチ沿いの町クタに行く。クタでは、百貨店でTシャツやポロシャツなど日本で着る服を買い、ケンタッキーフライドチキンでチキンとご飯のセットを食べる。ケンタッキーフライドチキンでご飯をセットにしているのはすばらしい。ケンタッキーフライドチキンはもう何年も何年も食べていないので何ともいえないが、少なくとも記憶にある日本のケンタッキーフライドチキンよりはバリの方がおいしい。 さて、クタに行ったのはもうひとつの目的がある。前回バリ島を訪れたときにウブッで出会ったスンバ島の織物を売る店がクタに移っていたので、彼らに会いに行ったのである。夫はジャワ出身、妻はスンバ出身で前回は最初の子を妊娠中だった。今回訪ねると、店は少し大きくなり、卸も本格的にはじめ、子供は1歳を迎えようとしていた。彼らはとても再会を喜び、歓待してくれた。先日、かつて店があった場所に新たな店を構えた女主人が親切にも、このクタの店に電話を入れてくれた。それで店の所在が明らかになったのである。その際、水底が電話に出ると相手が覚えていたので水底は大変感激していた。 ウブドに戻ると雨が降り出した。夜は、焼いた鶏にトマトソースをかけたもの、フライドポテトなどを食べる。今回はじめてビールを飲む。小サイズだったが、久しぶりに飲むビールはおいしかった。 食:8時、豚のナシチャンプルー、フルーツ、コーヒー。 食:12時、ケンタッキーフライドチキンのご飯添えセット、ペプシ。 食:18時、焼いた鶏のトマトソース、フライドポテト、ご飯、ビール、パイナップルジュース。 1月15日(月) 1日ほとんど晴れた。うれしい。Sは隣のロンボク島に行ってしまった。水底は朝ご飯を食べたら昼寝をしてしまった。空は晴れている。風は気持ちいい。メールをチェックし、洗濯物を出し、しばらくぶらぶらする。水底が起きたので散歩に出る。スーパーマーケットなどを回り、昼ご飯ははじめての場所に入る。期待していたがちょっと高いだけだった。残念。夜は、女主人がパパイヤと豚の煮物スープを用意してくれた。青いパパイヤと豚肉の角切りを長い時間、塩やスパイスで煮ている。案外あっさりしていておいしい。家庭料理ではシンプルな煮物や炒め物が多い。外に出ると味が濃くなり、鮮烈になる。どこでも一緒か。さらに、女主人の実家の近くにあるパダン屋の鶏のカレーを持ってきてくれる。彼女によれば、この一帯のパダン料理では一番美味しいチキンカレーだと言う。ご飯もたっぷり。ごちそうになってばかりである。Sには気の毒のことをした。夜、クトゥ君がやってきてその後の打ち合わせをする。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹読了。初版が出版されたときから3度目か4度目であるが、ようやく今回小説の全体と細部を読んだような気がする。すっきりと頭の中に「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」が絡み合いながら溶け込んでいったようである。主人公と同じ35歳という年齢と、気安く慣れたバリ島でのんびりしているという空気、雨期の湿度がそうさせているような気がする。 食:8時、豚のラワールのナシチャンプルー。 食:13時、タフゴレン、テンペゴレン、ナッツ、鶏のカレー煮、ジャックフルーツの煮物、クルプック、アイスティー。 食:18時、ご飯、パパイヤと豚の煮物スープ、鶏のカレー煮、サンバル、テンペゴレン、タフゴレン、肉ちまきのようなもの、紅茶。 1月16日(火) 曇り。朝は宿で昨日から煮込んであったジャックフルーツのスープというか煮物が付いたナシチャンプルーであった。昼は山羊の串刺し炭火焼きピーナッツだれと山羊肉、山羊内臓肉のスープにご飯。サテ・カンビンとグレイ・カンビンである。カンビンとは山羊。毎回おいしく食べに行く、ここは主に地元の人向けの店である。宿でバビグリンのナシチャンプルーを振る舞われる。近くのギャニャールという町の市場で布地などを買ってくるついでに有名でおいしいバビグリンを買ってきたというわけである。午後の2時過ぎだったがおいしくいただく。昼を夕方遅くから雨が降る。雨を見て水底は外出する考えを放棄。私はひとりで踊りを見に行く。インドのヒンドゥー教の流れをくむラーマヤーナ物語の踊りである。シータ姫が出てくる物語。シンプルだがなかなか見応えを感じる。宿に戻る途中でパダン料理屋により、2つブンクスしてもらう。ブンクスとは包むの意味で、お持ち帰り弁当というところか。水底にはナスとコロッケと牛肉煮込みと野菜、私はコロッケと鶏の煮込みと野菜である。帰ってからむしゃむしゃと食べる。 『インド三国志』陳舜臣読了。イスラムとヒンドゥーとイギリス、オランダなどの「近代」がインドを中心に絡み合う1600年代を描いた作品である。インドネシアという国でこれを読むのは不思議な気持ちがする。日本を含め、1600年代以降は、ヨーロッパ的経済社会とアジア的社会が衝突し、圧倒的な近代資本主義的経済社会への対応を迫られた日々であったのかもしれない。日本は、その典型的な例であり、そのアジア的社会に対する裏切りとしか見えない行為は、いまだ償われているとはいえない、ようだ。 食:8時、ジャックフルーツの煮物付きナシチャンプルー。 食:12時、山羊のサテとスープとご飯。 食:14時、おみやげのバビグリン定食。 食:21時、鶏の煮込み、コロッケ、野菜、ご飯。 |
朝からナシゴレン。食べろと言われりゃ食べますさ。 | これも朝。ご飯の盛りのよさを見よ |
パダン料理はうまい。ナスもうまい | レストランのバリご飯。テンペ揚げトマトソースなど |
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