2001年7月1日〜7日
夏野菜のカレーです

7月1日(日)
曇り。山形県はどんよりした天気。風が強く肌寒い。S藤さん宅にて起床。朝ご飯をいただき、パソコンでインターネット接続の設定を行い、NTTに電話をかけ、ISDNの契約を行い、電気屋さんに行っては、ターミナルアダプターなどを購入してもらう。ついでに、S水氏は私のすすめでキヤノンのIXY300を購入。実売価格がとても安く、少々驚く。東京では人気機種のため品薄で手に入りにくいのに、である。さすが関西のS水さん、とても安いところに加えて価格交渉し、消費税分をまけてもらっていた。
その後、庄内から同じ山形の遊佐に行く。鳥海山のふもとの山形側である。
昼は、中華料理屋で野菜ラーメン。同じようなものばかり食べているような気がする。遊佐の生産者グループのほ場確認を行うが、寒くてしょうがない。気温は20度を下回っているのでなかろうか。東京や静岡では35度を超えたという。肌の感覚がまったく異なっているに違いない。
こういうのは、分からないものだ。肌合い、肌感覚、曇り空と晴天の空気、気持ち、明るさは、テレビでも分からない。そこにいる人間だけが理解できる、空間についての感覚であろう。
国民宿舎に宿泊。3人で6畳の部屋に通されるがあまりに狭いので、S水さんが交渉して、8畳の部屋になる。夕食は、国民宿舎飯。釜飯やかき揚げ、魚を煮たのなど。

食:8時、ご飯、味噌汁、卵豆腐、小松菜ごま和え、その他おかず(S藤さん宅)
食:12時、野菜ラーメン(中華料理屋)
食:20時、釜飯、魚の煮付け、魚料理、かき揚げ、その他(国民宿舎)


7月2日(月)
前日は肌寒かった遊佐、本日は晴天なり、というほどでもないがそれなりに暖かい。国民宿舎で朝食を済ませ、ほ場確認会に出発。牛と田んぼをやっているTさんのところは、昨秋に一度お邪魔して牛肉を食べさせてもらった。そのときは夕夜だったのだが、午前中に行くのははじめて。田んぼを確認したあとは、ペットの元競走馬と遊ぶ。まだ5歳馬で、とてもおとなしい馬である。歓迎の挨拶は万歳。両足を高く跳ね上げる。3メートル以上はあろう。迫力のある歓迎である。T氏夫婦は、犬好き、馬好きで、最近は夫婦ともに馬に乗っているそうである。
Dさんの田んぼを確認し、その後、飯屋で昼食。そして、国民宿舎に戻り、会議室で提携米会議。みっちり5時間の議長を務めるのはなかなか骨が折れる。しかも、今回は書記役のメンバーがいないため、メモもおこたりなくしなけれればならない。ばたばたしている。
夜は交流会。昨日よりは豪華な夕食だが、やはり、釜飯。白いご飯が欲しいところ。

食:8時、ご飯、味噌汁、ハタハタ干しなど。
食:12時、カツ丼。
食:18時、釜飯、味噌汁、刺身、魚の煮付けなど。


7月3日(火)
曇り。遊佐から庄内。2日間宿泊していた国民宿舎の全員分の精算を行おうとした。クレジットカードが使えない。さすが、国民宿舎である。おとといは、部屋が空いているのに一見客を満室と言って断っていた。さすがである。殿様商売である。おそれいった。しかたないので銀行まで行って大金をおろす。車で庄内の生産者組織が新しく作った加工場、事務所へ。本日はおひろめである。知り合いがたくさんくる。元同僚、元上司、あるいは、元同業者、運動仲間などなど。
この生産者団体は、減反反対など団体として生産者個人の自主自立を基本にしている。今回、加工場を大きくするのに際して、国からの補助金を利用した。もちろん、これを利用することについても議論があり、また、なかなか補助金がおりなかったいきさつも聞いている。しかし、農業で自立している団体が農業を支援するとしている国の設けた補助金を使うのになんの遠慮がいるはずもない。私はそう考える。
ところが、この団体は今、大きな岐路に自らを追い込んでいるようだ。おひろめ式は、まるで、テレビドラマでしか見たことのないような格式張ったものになっていた。とにかく「普通の会社」にしよう、国から補助金をもらったのだから、ちゃんとしなければいけないのだ、という意識が過剰になっている。農民の自立はどうなったんだ。これまでやってきた農民運動はどこに消えたのだ。
古くから付き合いのある運動仲間はみなぼう然とするのであった。
しかし、いずれこの「普通への希求」は反動が来る。右に振れたら、左に振り戻るのが世の中の常である。あまりの過剰さは、こっけいさにつながり、そして、反動が来て、また振り返す。こちらも過剰な反応をしないことが肝要。
朝は国民宿舎のご飯。昼は、ざるそばを食べる。おひろめ式での折り詰めは、どこかの業者さんのもので、動物性たんぱく質の一式。野菜がない。その後、二次会兼宿泊の農業センターへ。雑魚寝に不満顔の偉いさんもいる。そこで、この団体の女性がつくったおにぎりやナス、カボチャなどの炒め煮、トマトなどの料理がでる。ほっとする。いろんな人と議論する。私は12時で切り上げたが、その後も白熱した議論が続いていた。

食:8時、ご飯、味噌汁、焼き魚など。
食:12時、そば。
食:18時、折り詰め。
食:21時、おにぎり、野菜の炒め煮、トマト。


7月4日(水)
雨。庄内地区は土砂降りの雨である。午前中、おひろめ会の見学とは別に、我々は田んぼの確認会を行う。しかし、あまりの雨のすごさに最低限のところだけで終了せざるを得なかった。先日のS藤さんのところに戻り、NTTのISDN局内工事を受けた諸設定を行う。ここはまだフレッツISDNではないので、残念ながら24時間つなぎ放題にはできない。動向の1名が飛行機に乗るため、みなが車で出払い、あとには設定中の私と、その家のおじいさん、おばあさんが残される。そして、私は設定を終えてしまった。 沈黙するわけにもいかず、いろいろ話す。ただでさえ聞き取りにくい庄内弁である。しかもご高齢の言葉である。半分ぐらいしか分からない。それでも1時間近くおつき合い。
もちろん、この方は昨日の新しい施設に行ったわけではないのだが、専従職員が増えるのではないか、生産者のための加工場ではなく、職員のための加工場になっていくのではないかと懸念されていた。至言である。
夕方、アスパラ畑やメロン畑を見る。国道沿いの温泉付き公共宿に泊まる。国民宿舎よりはまし。
朝は、生産者団体の女性がつくるおいしいご飯。まっとうなご飯、まっとうな雑炊、まっとうな味噌汁、野菜の煮物、漬け物、鮭の塩焼きなど。おいしい。
昼は、肉うどん屋に行く。ここのメニューは、肉うどん小、中、大と夏場の冷やし中華1品のみ。肉うどん小は出前をしない。肉は豚肉のモモの薄切りに葱など。さすが庄内である。それにしても肉うどんだけの専門店というのは全国的にもめずらしいと思う。めずらしいよね。おいしかったが、大盛りは肉が多い。夜は、宿のレストランにておまかせの定食。刺身や焼き魚や煮物など。普通。

食:8時、ご飯、雑炊、味噌汁、鮭焼き、など。
食:12時、肉うどん。
食:19時、刺身や焼き魚などの定食。


7月5日(木)
晴れ。新潟。朝6時半に最後の同行者H本さんと出発。新潟の加茂市を目指す。遠い。そして、今日は暑い。ラジオは朝から暑いので気を付けるようにと警告している。暑くても、田んぼは待っている。国道7号線で朝ご飯を食べるところはほとんどない。結局かき揚げそば。昼は生産者にところてんと冷やしうどんをおごってもらう。田んぼを見てから今度は関越道路で帰宅。夜中、水底妹宅に行き、ISDNの設定。こればかりしているが本職ではない。
夜、水底のつくる飯を久しぶりに食べる。わが家特製の大麦たっぷりご飯がなによりうまい。ナス好きの水底は、ナスを揚げて三杯酢に漬けるナス揚げを大量にこしらえていた。

宅配:キャベツ、エン菜、トマト、ナス、トウモロコシ、アスパラ、インゲン、ぴーまん、スモモ、豆腐、納豆、油揚げ、ヨーグルト、鶏もも肉。

食:8時、かき揚げそば。
食:12時、ところてん、冷やしうどん。
食:22時、ご飯、味噌汁、ナス揚げ、茹でインゲン、納豆、しめさば、鮭ハラス焼き、沢庵、シソ巻き。


7月6日(金)
曇り。洗濯、仕事、映画『メトロポリス』を見る。明日の講演の準備。昼は昨日の残りとモヤシ炒めをつくる。茹でた鶏があったので、切て食べる。夜は、水底が早めにお腹が空いたと言ったので、インスタントラーメンに空心菜とキャベツと豚バラ煮を入れて食べることにする。

食:14時、ご飯、モヤシ炒め、ゆで鶏、えご、納豆、カレー残り、ナス揚げ残り、漬け物、高菜漬け炒め、トウモロコシ。
食:20時、ラーメン、ご飯。


7月7日(土)
晴れ。2時間ほど寝て、予約しておいたタクシーに乗り20分ほど先のJR駅まで。そこから乗り継いで新横浜駅に行き、始発ののぞみ1号に乗る。箕面市で講演。昼は主催者と会食。そして帰宅。ずっとハードボイルド小説を読む。帰宅は7時過ぎ。水底がご飯をつくっていたのでそれを食べて寝る。人参の炊き込みご飯、豆腐、油揚げ、小松菜、じゃが芋の味噌汁、焼きナスににみそ。にみそは、ナス、シソ、ピーマン、タマネギ、ゴマなどが炒め煮された味噌あじのお総菜。夏場に水底がつくる定番料理である。もちろんナスが主役。それにしめさば。

食:6時半、お弁当(私のみ)
食:13時、和食定食会食(私のみ)
食:21時、人参ご飯、味噌汁、納豆、焼きナス、にみそ、人参チーズ、しめさば。


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