映画 SF巨大生物の島

映画 SF巨大生物の島
Mysterious Island

監督 サイ・エンドフィールド
1961

オリジナルトレイラー youtubeより。これみれば、これでいいかなって思ったり。

 長年の課題作だった。1980年代に過去のSF映画作品などを集めたB級特撮映画特集の雑誌か何かで見たのが最初。ジュール・ヴェルヌの「神秘の島」が原作(原案)とされる作品。
 特撮映画の歴史的作品だと思っていたが、巨大生物あんまり出てこない。牡蠣、カニ、鳥、ミツバチと、もひとつくらい。あとネモ船長(巨大ではない)。
 物語は、アメリカ南北戦争のさなか1860年代に南軍の捕虜となっていた北軍の兵士が嵐の中、気球を奪って逃げ出したところ数日間風に飛ばされて太平洋の南海の孤島にたどり着く。そこは不思議な火山島。
 ということで、牧歌的な離れ小島の暮らしがはじまるのであった。
 途中、海賊に残された男が使っていた岩場を見つけたり、漂流してきた小舟のイギリス貴族美女ふたりを助けたり、山羊の群れを見つけて飼ったり、とにかく脱出用の船をつくらなきゃと頑張ったり、いろいろあります。
 ゆるーい気持ちです。
 ほのぼのとします。
 でも、火山が噴火したり、歴史的人物が登場したりと、なかなかなもんです。
 のちの特撮映画にも影響を与えたのではないかしらん。
 「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」とか近いものがあるかなとも思うけれど、wikiなどによると実はこの映画劇場公開されず、1970年にテレビ吹き替え放映がはじめだそうでした。うーんどうなんだろう。

 ちょっとだけネタバレになるけれど、巨大生物の島の秘密を調べて世界の食料問題を解決し、戦争のない世界にしたいという登場人物の思いが語られるのだけれど、冷戦下のアメリカらしいなあ。そして、巨大生物だけでなく、火山の噴火で島がなくなるとか、ちょっと現代ともリンクしていたりする。

 もひとつ、巨大巻き貝を背負ったりします。後半の見所です。

ジュール・ヴェルヌ読まなきゃ。たぶんジュブナイルで50年ほど前に読んだと思うけど。

(2022.1.23)