レッドスーツ

レッドスーツ
REDSHIRTS
ジョン・スコルジー
2012
 ジョン・スコルジーといえば「老人と宇宙」。これはすなおなパロディだった。少年兵ならぬ老人兵。老人版「宇宙の戦士」そこからはじまり、きちんと「エンダー」の歴史を辿って、続編に別の仕掛けを用意してあった。
「レッドスーツ」は違うね。もちろん、あの「スター・トレック」
 新井素子です。メタSF。「絶句」読みました?いよいよアメリカSFも日本の80年代到来か?
 まあ、この1行で十分なんだけれど、ちょっと導入を紹介すると、アンドルー・ダール少尉は、銀河連邦の主力艦イントレピッド号に赴任することとなった。2453年、火星ドッグで建造、2456年から銀河連邦の旗艦で、2462年からの艦長はルーシャス・アバナーシー…。
 着任早々ダールは言った。「この艦にはなにかとんでもなくおかしなところがある」。
 スタートレック、スターウォーズ、そして、レッドスーツ!
 あああ、レッドドワーフでも同じようなシチュエーションコメディはあったけれど、「絶句」並にメタでメタメタだよ、レッドスーツ!
(2014年3月31日